Laradock環境構築
Laradockとは
Laravelのアプリを開発する上で必要なComposer、MySQL、Nginxなど諸々のDockerコンテナを作成する為のイメージが入ったパッケージ。これらのコンテナを組み合わせアプリ開発をしていく。VagrantでいうHomesteadのような存在。
Dockerイメージとは
コンテナを作成するためのファイルシステム。イメージは公式な「リポジトリ」で配布されているもの(ベースイメージ)を取得してきてもよいし、自作することもできる。例えばRubyとMySQLのパッケージを追加してひとつのイメージにしておけば、これを様々な環境で同一に使いまわすことができる。何と何を組み合わせるかはDockerfileに定義しておく。 今回はLaradockが提供しているイメージを使用することになるが、LaradockはLaravelやComposer等プログラム系を纏めたworkspace、WebサーバーであるNginx、DBのMySQLという単位でイメージを切り分けてある。(他にもRedis、phpMyAdminといった単位でたくさん用意してある) とりあえずのアプリを作成するのならworkspace、nginx、mariadbのイメージからコンテナを作成すればいい。
環境構築
準備
今回のフォルダ構成は下記の通り。
laradockと同階層にプロジェクトフォルダを置く。
projectフォルダ配下にはapp,bootstrap,config...とLaravelのフォルダが続く。
ちなみに既にプロジェクトフォルダがある場合、後ほど記載するlaradockの.envのマウントフォルダのパス設定を変えれば良い。
使うDBをプロジェクトによって切り替えたい場合は、laravelの.envを変えること。
Documents/ ├ laradock/ ├ project/
手順1.LaradockをCloneする
git clone https://github.com/LaraDock/laradock.git
手順2.laradock用の.envを用意する
cd laradock cp env-example .env
これはLaravelの.envではなくLaradockの.envである。 この.envに、コンテナとマウントするプロジェクトフォルダ等を定義していく。
「準備」記載のフォルダ構成を前提にlaradockの.envにマウントフォルダを下記のように定義する。
APP_CODE_PATH_HOST=../project
手順3.コンテナを作成する
docker-compose up -d nginx mariadb phpmyadmin redis workspace
最初はなかなか時間が掛かる。次からは早い。
手順4.コンテナの起動を確認する
docker-compose ps
stateがUpになっていればコンテナが起動している。
※ここでmariadbが動いていない問題が発生!!とりあえず下記の対応で何とかなった。
volumes: - - ${DATA_PATH_HOST}/mariadb:/var/lib/mysql + #- ${DATA_PATH_HOST}/mariadb:/var/lib/mysql
手順5.Laravelプロジェクトの作成
workspaceというコンテナに入りcomposerでプロジェクトを作成する。 まずは下記のコマンドでworkspaceコンテナに入る。
docker exec -it laradock_workspace_1 /bin/bash
ここでls -l
すると、どのフォルダ階層かが分かる。「準備」記載の階層にプロジェクトフォルダを作るとして、Composerでプロジェクトを作成していく。
composer create-project laravel/laravel docker_app
完了
workspaceでphp artisan serve
で稼働を確認できる。
その他
Laravelの.envのDB初期値設定は下記である。
DB_CONNECTION=mysql DB_HOST=mariadb DB_PORT=3306 DB_DATABASE=default DB_USERNAME=default DB_PASSWORD=secret